ひとは料理人として死んでいくことはできるが
ひとは料理人として生まれてくるのか Allez, cuisine. はたして わたしは蒼穹にレシピを描く あるいは 農夫となって汗を流し 陽のにおいを着たエシャロットの土を噛む あるいは 漁師となって糸を垂れ 潮のみずみずしさのなかに舌平目の体温を計る 土と水のふくよかな抱擁 光と風のかぐわしい接吻 生と死のはざまに わたしはナイフをすべらせる 時間の記憶をたどりながら 饒舌と沈黙の出会いに わたしは火をいれる 転生の声をききながら ゆきずりの客の 腹をみたすものは まあたらしいわたしの驚き 横たわる料理が 客のなかで生きるよう祈る言葉 Bon appetit! この一枚の 皿のうえにわたしはある 「オテル・ド・リーヴ」は架空の料理店。 料理を供しながら日々を送るひとたちに思いを馳せて、 しばらく前に書いた、詩のようなものです。
by revenouveau
| 2005-06-02 13:50
| 詩歌のようなもの
|
カテゴリ
以前の記事
2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 フォロー中のブログ
おパリな生活 La chambre v... ルナのシネマ缶 パリの空気 ぽいぽい日記 Les Vacances... 友くんのパリ蚤の市散歩 pTedEpaPiLLon* パリでシネマ?! 句・織・亭 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||