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八日目の蝉

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


不倫相手の留守宅にしのびこみ、眠っていた赤ちゃんをみて、思わず連れ
さってしまった野々宮希和子・29歳。

じぶんのもとに生まれてくるはずだった子どもと、その女の子を重ねあわ
せ、かのじょは、赤ちゃんを薫と名づけ、逃亡生活をはじめるのです。

いつ捕まってしまうか、わからない日々。逃避行をつづけながらも、あた
たかな親子の情を育んでいくふたり。

しかし、数年後、希和子は逮捕され、薫は生みの親のもとへ。

事件の発生から 約20年。薫が成人し、希和子が出所するまでの足跡を描
きます。

角田光代さんご本人が「家族、結婚という社会制度や血縁をこえる、ひと
とひとのつながりを描いてみたい」と連載された、かのじょのはじめての
新聞小説(読売新聞・夕刊)の単行本化。

サスペンスの魅力もそなえたこの長篇を、あなたは、どう読みますか。

■著者:角田光代 ■出版社:中央公論新社 ■価格:税込1680円

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by revenouveau | 2007-07-30 09:28 | 立読のようなもの
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