(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)
美術館にかざられた屏風絵のように、わたしたちのふだんからは、かけは なれたイメージのある古典和歌。 この本は、歌人・馬場あき子さんが、そんな古典和歌のおもしろさやゆた かさの扉をおおきく開き、その楽しさを教えてくれる一冊です。 タイトルにある(歌説話)とは、「大和物語」「伊勢物語」「今昔物語」 「無名抄」「袋草子」などの古典文学につづられている、ある歌が生まれ たときのエピソードのこと。 なかでも、歌の優劣論としてとりあげられている、柿本人麻呂と山部赤人、 和泉式部と赤染衛門、藤原定家と藤原家隆、といったライバルどうしにま つわる説話は、これまで古典文学にふれる機会のすくなかった方にも、興 味深いものとなっているはず。 はたして、歌のやりとりが、社交の場においておおきな意味をなしていた 時代とは、どのようなものであったのでしょうか。 馬場あき子さんは、この本の結びに、こうつづっています。 そうした歌人たちの末に自分の存在があることを思うのはじつ に豊かである。その折、その折を乗り切った歌よみたちの顔は、 いつでも、いまを励ましてくれる顔として身近にある。 あなたもひとつ詠んでみてはいかがでしょう。 ■著者:馬場あき子 ■出版社:講談社 ■価格:税込1785円 << よろしければクリックを
by revenouveau
| 2007-01-17 10:30
| 立読のようなもの
|
カテゴリ
以前の記事
2008年 01月 2007年 12月 2007年 11月 2007年 10月 2007年 09月 2007年 08月 2007年 07月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 04月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 2005年 10月 2005年 09月 2005年 08月 2005年 07月 2005年 06月 フォロー中のブログ
おパリな生活 La chambre v... ルナのシネマ缶 パリの空気 ぽいぽい日記 Les Vacances... 友くんのパリ蚤の市散歩 pTedEpaPiLLon* パリでシネマ?! 句・織・亭 その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||