「微に入り細に入り、お心づかいいただきました」
さて、この言い方のどこが間違っているのでしょうか。 【正解例】 微に入り細を穿ち、お心づかいただきました。 【解説のようなもの】 言葉の流れがリズミカルなせいでしょうか、「微に入り」とくると、ついつ い「細に入り」とつづけたくなってしまいますね。けれども、それはまちが いで、正しくは「微に入り細を穿(うが)ち」というのが慣用表現となって います。 意味は、ひじょうに細かなところまで気が配られた状態のことです。 日本語は、とても柔軟で、食欲旺盛な言語です。それは、日本語がタテに書いても ヨコに書いてもよかったり、英語をはじめとする外国語まじりの文章も数多く存在 することなどをみてもわかります。 そして、言葉は、つねに変化をつづけています。それは、言葉が生きている証拠と いえるかもしれません。 ですから、かつては間違った用法とされていたものが、現在では問題なく通用して いるということもあります。 それをふまえて、このたび、このようなシリーズをはじめてみました。みなさまに ご参考いただければ幸いです。 << よろしければクリックを
by revenouveau
| 2006-12-08 10:43
| 美句のようなもの
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