(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)
谷崎潤一郎さんの作品が、わたしたちを魅了するのは、耽美的であること のほかに、それらが私小説的なにおいを漂わせせているからだと指摘する ひともすくなくありません。 そうした興味の延長線にある欲求が、この評伝を書かせたのでしょうか。 本書の特徴は、作品論でもなく、作家論でもない、谷崎潤一郎という人間 の生きざまに注目し、その人間像を描きだそうとしていることです。 女性関係をめぐる考察では、傑作誕生の背景にいたとされる三番目の夫人 である根津松子さんとの〈松子神話〉を解体しつつ、かれを解放し、存在 感の薄かった二番目の夫人・古川丁未子さんなどにも話しがおよび、晩年 にいたるまで、新たな崇拝の対象を求めていたことが浮き彫りに… 副題にある「堂々たる人生」とは? ぜひ、あなたの目でたしかめてくだ さい。 ■著者:小谷野敦 ■出版社:中央公論社 ■価格:税込2520円 << よろしければクリックを
by revenouveau
| 2006-09-05 11:40
| 立読のようなもの
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