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きみの友だち

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


この作品をあたたかくつつみこんでいるのは、重松清さんのやさしい視線。

   きみのことを書いていこうと思う。

と、十人の少年少女を、それぞれ主人公にしながらつづった長編小説です。

優等生、落ちこぼれ、いじめっ子、いじめられっ子、…

目の前のことに精一杯で、「みんな」の存在にこころをゆらし、無我夢中
で生きていたあのころ。

うれしいこと。つらいこと。いろいろなことがあったから、わたしたちは、
「友だち」の意味がわかったんじゃないでしょうか。

読みおわったあとに、いつのまにか、素直になっているじぶんを発見する。
それが、重松作品の魅力だと、わたしは思うのです。

■著者:重松 清 ■出版社:新潮社 ■価格:税込1680円

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by revenouveau | 2006-03-04 20:57 | 立読のようなもの
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