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神はサイコロを振らない

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


1994年8月15日、宮崎から羽田にむけて飛びたったYS-10 旅客機。

それは、2004年8月12日の現在、羽田空港に、忽然として帰還。

地上におりたった68人の乗員・乗客の姿は、当時のまま。時計は、10年
前の当時を示したままでした。

タイム・トラベル。

旅客機は、太平洋上空を飛行中に、地球を横切った、マイクロ・ブラック
ホールにのみこまれたことで、時間軸がねじれをおこし、未来にはきださ
れたというのです。

それゆえ、時間軸は、またねじれをおこし、かれらは、3日後には、ふた
たび消失する運命に…

とまどいながらも、期限つきの、家族との再会をはたすひとびと。

阪神・淡路大震災、地下鉄サリン事件、バブル経済崩壊、…

よみがえってくる〈失われた10年〉の月日に、かれらは、なにを思うので
しょうか。

                ●

量子理論をめぐる論争で、アルバート・アインシュタインが、デンマーク
の物理学者ニールズ・ボーアにむけていった「神はサイコロを振らない」
という言葉を冠した、大石英司さんによる話題作。

2006年1月、日本テレビでドラマが放映される予定です。

■著者:大石英司 ■出版社:中央公論社 ■価格:税込1890円

神はサイコロを振らない_d0063999_819328.jpg
by revenouveau | 2005-12-13 08:19 | 立読のようなもの
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