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僕と彼女と彼女の生きる道  Wonderful Life

〜 ハリウッド版リメイク(さえら案)〜


                         期待度:★★☆☆☆
                         実現度:☆☆☆☆☆
【キャスト】

小柳徹朗(草なぎ剛)
     ■トビー・マグワイア 
北島ゆら(小雪)
     ■ナターシャ・マケルホーン 
小柳 凛(美山加恋)
     ■ダコタ・ファニング 
小柳可奈子(大山可奈子/りょう)
     ■ユマ・サーマン 
宮林功二(東 幹久)
     ■キューバ・グッディング・ジュニア 
岸本 肇(要 潤)
     ■オーランド・ブルーム 
坪井マミ(山口紗弥加)
     ■スカーレット・ヨハンソン 

※ほか検討中

【ストーリー】

ある日、とつぜん、妻のユマに逃げられた銀行員のトビー。じぶんなりの
価値観で、それなりに、一生懸命に生きてきたつもりなのに、その理由が
わかりません。おさない娘・ダコタを残されて、途方にくれるトビー。
そこにあらわれたのは、現代的な女性。それは、ダコタの家庭教師をして
いるナターシャでした。しあわせとは何かということに悩み、まだじぶん
の生きる道を見いだすことができず、もがいているかのじょ。

いまを生きる男女が、それぞれの悩みに立ち向かいながら、絆をむすんで
いくことのむずかしさ、ひとを愛すること、ほんとうのしあわせについて
問いかけるヒューマンストーリー。

■監督:シャロン・マグワイア ■初公開:未定
■出演:上記参照

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by revenouveau | 2005-09-30 07:48 | 立見のようなもの

キップをなくして

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


子どものころ、電車にのると、母に「キップ、キップ」とせがんだりした
思い出はありませんか。そんなわたしに、母は「なくしたら、だめよ」と、
ちいさな手にキップをにぎらせてくれたものでした。

この物語の主人公は、小学生のイタル。

かれは、その「だめよ」をやってしまったのです。

「キップをなくしたら駅から出られないの」

女の子に呼びとめられたイタルが、連れていかれたのは、ステーション・
キッズと呼ばれる子どもたちが暮らす東京駅構内のちいさな部屋。

かれらは、改札からは出られないけれど、好きなだけ電車にのれて線路が
つながっていれば、どこへでもいける。そして、電車通学の子どもたちの
安全をまもるという役目も…

イタルは、そこで、じぶんでものごとを考える力や、だれかに頼らないで
行動することを学んでいくのです。

あるとき、イタルは、ステション・キッズのなかに、食事をしない少女が
いることに気づいて、「どうして何も食べないの?」と聞きました。

「わたし、死んだ子なの」と答える少女・ミン。

思いがけず、生と死という、おおきな命題に直面するイタル。

子どもたちに、ごまかしはききません。どうして?、という問いかけには、
原理的な答えが必要なのです。そこで、池澤夏樹さんは、そのあたたかな
死生観を物語のなかにみごとに溶け込ませ、やさしく説いていきました。

子ども向けの作品に見せながら、深いところをえぐってくる。そんな作品
です。(親子で読んで、感想を言いあってみてはいかがですか)

さて、イタルくんは、どうなったのでしょう。ぜひ、ごじぶんで、おたし
かめください。

■著者:池澤夏樹 ■出版社:角川書店 ■価格:税込1575円

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by revenouveau | 2005-09-29 07:21 | 立読のようなもの

カチューシャ

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


自然に、作品のなかへと引き込んでくれる冒頭の一行。

     のろまなことが、けして悪いことじゃないっていうのを
     教えてくれたのは、父さんだ。

舞台は、海辺のちいさな町。

主人公の高校生・かじおをとりまく、とても狭くてちいさい宇宙。

ある日、突然、その中心に、すとんと落ちてきたロシア人の血が混じった
女の子・カチューシャ。

かのじょは、釣りを通じて知り合った老人の孫娘で、かじおとおなじ高校
の転校生でした。一躍学校の人気ものになったカチューシャの日本の名前
は伊藤ちづる。学校では、その名のとおり、しとやかにふるまっています
が、じつは、男の子のような口をきくちょっぴり乱暴もの。そして、その
ことを知っているのはかじおだけ。けれども、なぜかいやな気持ちはおき
ません。

のろまで、いつもだれかの後ろをいくような、かれには、かれにしか見え
ない世界があったのです。

カチューシャとすごした時間をとおして、じぶんのことが、わかりかけて
きた、かじおが語る言葉。

     まわりのスピードに遅れても、つぶれたり、力尽きたり
     しないで、自分の速度を守っていくよ。
     どうやってできるか、どこまでできるかわかんないけど、
     あきらめたりしないから。

そんな、かじおの思いにこだまするように、すっと、よみがえってくる、
前半のカチューシャの言葉。

     そういうふうだかああいうふうだか、知らないけどさ。
     くだんないゴールなんかより、もっとずっといいとこ目
     指して走れるよ、おまえ。

いつしか、できあがっていく、ふたりにしかわからない世界。

じぶんが、じぶんでいることの大切さを感じさせてくれる作品でした。

■著者:野中ともそ ■出版社:理論社 ■価格:税込1575円

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by revenouveau | 2005-09-28 07:11 | 立読のようなもの

ノリーのおわらない物語

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


子どものころのあなたは、どんな子でしたか?

ノリーは、かのじょならではの、風変わりな話しをつくって、友だちや、
家族にきかせるのが得意な、9歳の女の子。

かのじょは、ある日、住みなれたアメリカから、イギリスに引っ越すこと
になりました。

転校した学校では、ちょっとイヤな思いをしたけれど、イジメっ子をやっ
つけ、すぐに仲良しの友だちをつくって、元気いっぱいに。新しい環境を、
いきいきと楽しんでしまいます。

子どもの心のなかに入り込んだような感覚で、少女学校や家庭での生活を
いっしょに体験できる物語。

じぶんが、子どものころに書いていた日記を、大人になって、あらためて
読み返すような、そんな気持ちを、ふと思いおこさせます。


赤ちゃんにミルクをあげる、20分間に、ひとりの男性の脳裏に去来する、
さまざまなことがらを、顕微鏡的こまかさと、とめどない連想力で描いた
傑作「室温」の著者による少女小説を、お楽しみください。

■著者:ニコルソン・ベイカー ■翻訳:岸本佐知子
■出版社:白水社 ■価格:税込2100円

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by revenouveau | 2005-09-27 09:19 | 立読のようなもの

試写会 〜 cinema du reves 〜

ある日ある時
ある試写会が催されました

なにを感じたかは人それぞれ

   心のどこか深いところからつきあげてくるものがあり、
   人間への愛しさを感じました。
                 (50代男性・会社員)

   画が、すごく痛い。けがしたばかりのところを、だれ
   かにまた噛みつかれたみたいでした。
                 (10代女性・美大生)

   どうしたら楽して儲けられるか、毎日そんなことばか
   り考えている自分がアホに思えました。
               (20代男性・フリーター)

   動物と人間が、あそこまで心を通わせることができる
   ものかと、感動をおさえきれませんでした。
                (20代女性・トリマー)

   ひょうひょうとした態度と、はちゃめちゃな結果のギ
   ャップ。もう、手ばなしで笑えました。
                  (10代男性・学生)

   音のでない壊れたピアノを一心不乱に弾いている少女
   の姿がとても印象的で、思わず涙がでました。
                 (30代男性・自営業)

   忘れられない映画です。映像や言葉を超えて、私の心
   に、詩のようなものが伝わってきました。
                 (40代女性・看護師)

   闘いのシーンには、大迫力というありきたりの言葉で
   は表せないほど、圧倒されました。
                 (20代男性・格闘家)

   主人公の男性が母親に語りかけるシーンは、子をもつ
   親として身につまされる思いがしました。
                  (60代女性・主婦)

   ただただ、切ない。けれど、また観たいと思わせる作
   品でした。
                 (30代女性・会社員)

   随所にみられるユーモアが、この映画をほのぼのとし
   たものにしているような気がしました。
                  (30代男性・教員)

   〈以下、略〉

そしてここに
ごみ箱に捨てられた
興味深い一枚のアンケートがあります

   ママがねむってしまったので、かわりに書きます。
   いろいろな映画のよこくをつなぎあわせたみたいで、
   ワタシはおもしろかったです。
   つぎはなにがおこるのか、わくわくしました。

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More...
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by revenouveau | 2005-09-26 07:11 | 詩歌のようなもの

透明な旅路と

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


雨のふる月夜。

主人公・吉行明敬のあたまに、ふっと、ひとつの言葉がうかびます。

     月の雨に濡れちゃいけん。

吉行明敬が中学生のときに亡くなった祖母の言葉。

かれは、行きずりの街娼の頸を締めて殺害し、車で逃亡中なのでした。

そして、街路灯一本ない道で、ひと組の少年と幼女に出会います。

時間を経てきたような感じがしない顔だちで、よく通る美しい声をもった
少年・白兎(はくと)。

風貌も、名前も、やけに古くさいと思わせる幼女・笹山和子。

はじめて会ったふたり。なのに、吉行明敬の心には、どこかで会ったこと
があるという思いが…

街娼を殺してしまったという後ろめたさと、ふたりへのもやもやした疑念
を抱きながら、車を走らせる主人公。

いつのまにか、吉行明敬の、心のすきまに入りこんでしまう少年と幼女。

しだいに、読み手である、わたしのなかで、現実と、そうでない世界との
境界があいまいになっていくのでした。

「バッテリー」で、第35回野間児童文芸賞を受賞した、あさのあつこさん
の、はじめてのモダン・ミステリーを、どうぞ、お楽しみください。

■著者:あさの あつこ ■出版社:講談社 ■価格:税込1470円

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by revenouveau | 2005-09-22 07:27 | 立読のようなもの

月 魚

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


老舗の古書店〈無窮堂〉の若き三代目・本田真志喜と、かれの幼なじみで
〈せどり屋〉と呼ばれる古書商を生業とするヤクザまがいの男を父にもつ
瀬名垣太一。ふたりは、その才能を見抜いた真志喜の祖父に目をかけられ
ていたことで、幼いころから兄弟のように育ちました。

そして、物語を貫くのは、ふたりのあいだに横たわる罪の意識を、生んで
しまった、ある夏の日のできごと。

真志喜の父が捨てようとしていた、古書の山のなかから、まだ、子どもで
あった太一が見つけてきた一冊の本。それこそ〈幻の…〉と呼ばれる名著
だったのです。太一が見抜いた本の価値を見抜くことができなかった老舗
の二代目。その直後、真志喜の父は、姿を消してしまいました。

10数年後。

ある日、山奥の旧家に、古書の買い付けにでかけたふたりは、思いがけな
い人物と出会います。

それは、真志喜の心に、おおきな棘のようにささっていた存在である父。

奇しくも、おなじ旧家の依頼で、古書の買い付けを競りあうことになった、
真志喜と太一のふたりと、真志喜の父親。(ちなみに、古書界のしきたり
では、競り行為は禁止されているとのことで、この作品でも、同様の設定)

そこで、語られる、それぞれの思い。

透明感のある文章のなかに、風雅な香りをただよわせながら、つづられて
いく、濃密な感情。月の光のなかで、一瞬、かいま見せる魚のきらめきの
ようなものを映しだしていく物語。あなたは、おそらく、主人公たちの心
の底に沈んでいるなにかを感じるはずです。

■著者:三浦しをん ■出版社:角川書店 ■価格:税込1890円

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by revenouveau | 2005-09-21 07:24 | 立読のようなもの

美しき諍い女

(「立見のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


                             ★★★☆☆

画家のフレンフォーフェルは、10年ほど前に 妻のリズをモデルに描いた
自らのもっとも野心的な傑作となるはずだった「美しき諍い女」の作業を
中断して以来、絵を描いていませんでした。

「美しき諍い女」のモチーフとなったのは、 17世紀に人生を送った高級
娼婦カトリーヌ・レスコーのことで、フレンフォーフェルは、かのじょの
ことを本で読み、絵にしようと試みたのでした。

画商のポルビュスは、フレンフォーフェルの古くからの友人で、かつての
恋敵。かれは、ある日、フォーフェルの邸宅に、新進画家のニコラとその
恋人のマリアンヌを招待。

ポルビュスの計らいで、ニコラとマリアンヌに出会ったフレンフォーフェ
ルは、マリアンヌをモデルに、その未完の傑作を完成させる意欲を奮い起
こします。

はじめは、モデルになることをいやがったマリアンヌでしたが、ニコラの
すすめもあり、5日間で絵を完成させることを条件にしぶしぶフレンフォ
ーフェルの申し出を承諾。とはいえ、かれの要求は、肉体的にも、精神的
にも、かのじょが考える以上に過酷なものでした。

あらたな気持ちで、絵に取り組むフレンフォーフェル。ところが、やがて、
絵を描きつづけるうちに、かれは、自身をなくしはじめます。こんどは、
逆に、かれを挑発して、絵を描かせようとするマリアンヌ。画家とモデル、
ふたりの緊張した関係は、リズとニコラをふくめた2組のカップル全体に
いいようのない緊張感を生み、さらにニコラの妹のジュリアンヌも加わり、
拍車がかかります。

キャンバスとの長い格闘の末、フレンフォーフェルの傑作は、ついに完成。

しかし、かれは、その絵をだれの目にも触れさせないように壁の中に埋め
こんでしまい、代わりの絵を、もう一枚、一気に描きあげるのです。

つぎの日、もう一枚の「美しき諍い女」を前におこなわれたお披露目の会。
それぞれの胸に胸に去来する思いとは…

原作となった、オノレ・ド・バルザックの「知られざる傑作」とは、別の
展開をするこの映画も、また味わいのある解釈の作品になっています。

■監督:ジャック・リヴェット ■初公開:1991.
■出演:ミシェル・ピッコリ、ジェーン・バーキン、ほか

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by revenouveau | 2005-09-20 07:21 | 立見のようなもの

踊る大捜査線  self-made and high-flyer

〜 ハリウッド版リメイク(さえら案)〜


                         期待度:★★★☆☆
                         実現度:☆☆☆☆☆
【キャスト】

青島俊作(織田裕二)
     ■ヒュー・ジャックマン 
室井真次(柳葉敏郎)
     ■トム・ハンクス 
恩田すみれ(深津絵里)
     ■アンジェリーナ・ジョリー 
和久平八郎(いかりや長介)
     ■モーガン・フリーマン 
真下正義(ユースケ・サンタマリア)
     ■ジミー・ファロン 
柏木雪乃(水野美紀)
     ■リブ・タイラー 
新城賢太郎(筧 利夫)
     ■マシュー・マコノヒー 

※ほか検討中

【ストーリー】

ある日、ベイサイドエリアで発見された男性の変死体。ベイサイド署には
捜査本部が設置されましたが、事件が州をまたいでいたため、トムを筆頭
に、マシューなど、FBI から捜査官がやってきたのです。
ヒューやアンジェリーナをはじめとする、現場の刑事を無視するかのよう
に、捜査会議がすすめられますが、そんな官僚主義に陥った捜査をあざわ
らうかのように、また、新たな殺人事件が発生してしまいます。
周到な犯人に翻弄されながらも、事件の真相を追ううちに、FBI 捜査官と
所轄の刑事という立場をこえて心をかよわせていくトムとヒュー。その時、
はじめて、事件解決への糸口がみえてくるのでした。

■監督:K・S・ラヴィクマール ■初公開:未定
■出演:上記参照

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by revenouveau | 2005-09-16 07:18 | 立見のようなもの

紙のピアノの物語

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


ピアノの才能は、だれもが認めるところですが、フジ子・ヘミングさんは、
絵の才能もゆたかだということは、あまり知られていません。

デビュー盤「奇跡のカンパネラ」、そして「憂愁のノクターン」と、2年
連続して、日本ゴールドディスク大賞クラシック・アルバム・オブ・ザ・
イヤーに輝いたピアニストの絵本とは…

すこし余裕のある家では、ピアノが買いそろえられはじめた、そんな時代。

毋と少女は、ふたりだけの、つつましい生活をおくっていました。

ピアノが大好きな、その少女のために、毋があたえたのは、紙でつくった
ピアノでした。

毋が手づくりしたピアノで、練習する少女。そして、ひと粒の涙が、奇跡
をおこしたのです。

ちょっぴり前の、日本の、なつかしい感覚と音楽の楽しみを、伝えてくれ
る一冊。

郷愁を感じさせる、落ち着いた色づかいのイラストと、やさしくぬくもり
のある文章でつづられた世界は、巻末に寄せられた「私と弟が寝ると、毋
は必ずショパンを弾いていたの。子ども心にも、なんて素敵なんだろうと
思ったわ」という、フジ子・ヘミングさんの言葉につながっていきます。

■著者:松永順平 ■絵:フジ子・ヘミング
■出版社:講談社 ■価格:税込1470円


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写真は、フジ子・ヘミングさんによる表紙絵(部分)
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by revenouveau | 2005-09-15 07:09 | 立読のようなもの