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ホワイトバンド  〜さえらバージョン don't発売中〜

あまりにも変貌をとげてしまった、さえら的・美しき白い輪。
みなさんも、自由な発想で、身につけ、じぶんの言葉で語り、
ホワイトバンドの、運動の輪をひろげてはいかがでしょうか。

オプション:黒のラバーテープ、シルバーの金具、ダイヤカットのビーズ、
      そのほか、その日の気分で… (パーツは手芸屋さんで)


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アジア開発銀行(本部マニラ)は、今月30日、アジアの発展途上国での
極貧層の割合が03年に約19%を占めたとの「05年版主要指標」を発表
しました。       〈極貧層:一日1ドル以下で生活する人たち〉
これは、極貧層が1/3以上であった90年に比べ、大幅に改善したことを
示しています。そして、ここには、あなたの善意も貢献しています。
けれども、まだ、世界の貧困のすべてが、解決したわけではありません。

※当初、期間限定での公開をと考えていましたが、みなさんからコメントをいただき
 ましたので、そのまま公開させていただくことにいたしました。

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by revenouveau | 2005-08-31 10:46 | 所感のようなもの

ポーの話

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


眠るように静かに流れる泥の川がつらぬく、ひとつの世界。おびただしい
数の橋がかかるまち。

太古の昔から岸辺にすみ、うなぎをとって暮らしている〈うなぎ女〉たち
の息子として、ポーは、生まれました。

かのじょたちは、おさないポーに、熱心に語りかけます。うなり声のよう
な言葉の底に、はげしい意味をふくませて。

  かあさんたちの命は、いつだっておまえのしあわせとともにある---

ひとなみはずれた泳ぎや潜りができるけれども、無垢で、ものごとを知ら
ないポー。

かれは、善と悪、生と死とのあわいであるような、泥の川を下りながら、
路面電車の運転手で稀代の盗人である〈メリーゴーランド〉や、その妹の
〈ひまし油〉と出会います。そして、ポーは、かれらとともに、「つみ」
と「つぐない」のあいだを行き来するようになるのです。

しかし、ある夏の日、500年ぶりの大雨が…

ふたりと決別したポーは、泥の川の流れにのって、新しい世界をただよい、
さらに、さまざまな存在と出会うのです。

天気を映す鏡をもつ〈天気売り〉、犬に「こども」を名づけている猟師の
〈犬じじ〉、磯にすむ〈うみうし娘〉…

ポーは、かれらとの出会いによって、ひとりの「人」となっていきます。

やがて、あきらかになっていく、ポーの話。

罪と償い、生と死、生死をこえて残るもの、命が命を慈しむということ、
他の命とつながっていくということ…

伝えようとするメッセージのために、主人公のポーが恣意的にうごかされ
ているような点をさしひいても、魅力ある作品だといわざるをえないよう
です。

  「めにみえる、ぜんぶのひょうめんは、かわのてりかえしですよ」

  「もぐってみなくちゃ、なにもわかりません。そんなこと、ポーは
   はじめから、しっているでしょう」

という言葉が、わたしの心に、残りました。  

■著者:いしいしんじ ■出版社:新潮社 ■価格:税込1890円

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by revenouveau | 2005-08-31 07:57 | 立読のようなもの

楽園のしっぽ

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


房総半島の、丘のうえ、田畑を耕し、馬やニワトリ、ウサギ、犬、猫など
の世話をする夫婦。

熱心なファンをもつ、〈せつない恋愛小説の名手〉として知られる直木賞
作家・村山由佳さんによるエッセーです。

ときに笑わせ、ときに感心させ、ときに癒してくれる言葉たち。

その日の天気に一喜一憂し、農の仕事に疲れはて、人間もまた、ひとつの
生き物にすぎないと気づかされる生活。

自然というものの、きびしさや、くるおしいまでの美しさに抱かれ、生命
の鼓動を感じながらくらす日々の、いきいきとした輝きが、行間から伝わ
ってきます。

調教にだした馬に、ひさしぶりに会う場面。なにか、よそよそしい感じを
みせる「彼女(馬)」に、さびしさを感じつつ、村山さんは、こうも思う
のです。

「ニンゲン以外の動物たちはみんなこうして、きれいに親離れをして巣立
っていく。情に縛られて自ら窮屈を選んでしまっている私たちを、彼女は
軽やかに裏切って、ぽいと突き放してみせてくれる」

また、ともにくらす動物たちの誕生や死を目のあたりにしながら「いつか
私たちも同じ流れに身を任せられればそれでいい」と達観してみせたりも。

生命というものに、真正面からむきあう謙虚な気持ちが、この本を貫いて
いるひとつのテーマのように思えました。

■著者:村山由佳 ■出版社:文藝春秋 ■価格:税込1300円

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by revenouveau | 2005-08-30 07:20 | 立読のようなもの

ダンサー・イン・ザ・ダーク

(ウイークリーテーマへのTBです)
(「立見のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


                             ★★☆☆☆

1960年代、アメリカの田舎町。

チェコからやってきたセルマは、シングル・マザーとして息子のジーンを
育てながら、工場で働いています。

遺伝性の病気のために視力を失いつつあった、かのじょ。そして、ジーン
もまた、手術をうけずにいれば、おなじ道をたどる運命にあり、セルマは、
それを秘密にして、手術の費用をこつこつ貯めていました。

そんな、かのじょの、ただひとつの生きがいは、ミュージカル。

アマチュア劇団で稽古をしたり、仕事のかえりに、親友のキャシーとハリ
ウッドのミュージカル映画を観ることがセルマの楽しみ。

しかし、日ごとに弱くなっていくセルマの視力。

ついには、仕事でのミスがかさなり、つとめていた工場を解雇されてしま
います。

そのうえ、ジーンの手術代として貯めていたお金を、それまで親切にして
くれていたはずの警官・ビルに盗まれるというありさま。

ビルに、お金を返してくれるよう迫るセルマ。ふたりが、もみあっている
そのとき、拳銃が暴発。ビルは、死んでしまいました。

やがて、セルマは、殺人犯として逮捕され、裁判にかけられます。

しかし、セルマは真実を語ろうとはしません。息子のジーンを守るため…
さらに、世話になった警官・ビルが、奥さんに内緒で破産していたという
秘密を隠しとおすため…

たとえ、裏切られたとはいえ、さいごまで、ビルとの約束を、破ろうとし
なかったセルマは、おそらくすでに、かのじょ自身のなかで勝利していた
のかもしれません。

かのじょは、ジーンが無事に手術をうけられることだけを願って、絞首台
へとすすむのでした。

セルマが、ジーンの眼鏡をとって歌いだすシーン。困ります。涙腺が故障
してしまったのかと思いました。

全体的には、いい作品だと思うんですが、手もちカメラによる撮影などが、
賛否のわかれるところかもしれません。とくに、ミュージカル風の場面。
やはり、広大なスタジオを縦横無尽に移動するクレーン撮影によるものと
比較するのは酷ですが、切り貼りされた映像の断片のようにみえてしまう
ところが、とても残念でした。MTVなら、よかったんですけどね…

■監督:ラース・フォン・トリアー ■初公開:2000.
■出演:ビョーク、カトリーヌ・ドヌーブ、ほか

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by revenouveau | 2005-08-29 07:37 | 立見のようなもの

ショムニ   (アンニョンハ庶務二課)

〜 韓流版リメイク(さえら案)〜


                         期待度:★★★☆☆
                         実現度:☆☆☆☆☆
【キャスト】

坪井千夏(江角マキコ)
     ■チェ・ジウ 
徳永あずさ(戸田恵子)
     ■ユ・ホジョン 
日向リエ(高橋由美子)
     ■イ・ヨンエ 
丸橋 梅(宝生 舞)
     ■チェ・ジョンユン 
宮下佳奈(櫻井淳子)
     ■パク・ソルミ 
塚原佐和子(京野ことみ)
     ■チョン・ダビン 
井上課長(森本レオ)
     ■アン・ソンギ 
杉田美園(戸田菜穂)
     ■キム・テヒ 
寺崎部長(高橋克実)
     ■パク・サンミョン 

※ほか検討中

【ストーリー】

会社の掃きだめと呼ばれる庶務二課、通称“ショムニ”。アン課長は頼り
なげで、じっさいに課を仕切っているのは、いつも脚立を肩にかけ、社内
を闊歩するジウ。
そのほか、課のメンバーは、ギャンブル好きで事情通のホジョン、占いに
ハマっているヨンエ、パソコンと株に詳しいジョンユン、お色気を最大の
武器とするソルミ、気弱な新人のダビンなど、ひと癖ある変人ばかり。
そんなかのじょたちを目のかたきにするのは、おたかくとまった秘書課の
テヒや総務部長のパクたち。
いつつぶされるかわからない部署で、あれこれ雑用をこなしながら、とき
には危機に陥った会社を救うOLたちの活躍を描く、いきいきオフィスコメ
ディです。

■監督:ホ・インム ■初公開:未定
■出演:上記参照

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by revenouveau | 2005-08-26 09:42 | 立見のようなもの

人生の物語を書きたいあなたへ

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


なにかを書くということは、なかなか骨のおれることです。

そこで、有名な作家の門をたたいてみる。

   先生、いい文章を書くにはどうしたらいいでしょうか。

   知らん! そんなもの、じぶんで考えなさい。本をたくさん読むとか
   いろいろあるだろ。ったく!

と、それはともかく、この本の著者であるビル・ローバック先生は、そんな
エセ作家ではなかったようです。

かれは、創作学科の教授をつとめるかたわら、ご自身も短編小説でO・ヘン
リー賞やフラナリー・オコーナー賞を受賞した作家で、指導法と実践の両面
にわたる実績があります。

構成は、回想の物語のように、またはエッセイのように、元新聞記者や高校
教師といった受講生が登場し、課題に取り組んでいくという形式。かれらは、
練習し、書きつづけていくうちに、はじめてほんとうに自分が書きたかった
ことに気づいていくのです。

興味深く、また反省もしながら読んだのは〈一般的な言い訳〉の話。

書くことの指導者として長年人間を観察してきた経験から、かれはこのよう
にのべます。

じぶんの文章を発表する際、多くのひとが「時間がなかった」「疲れていた」
「慣れていない」などの言い訳からはじめると。 (…ん〜ん、汗)

あなたは、いかがですか。

さて、目次に目をやると、

1  さあ、はじめよう
2  記憶を呼びおこす
3  シーンをつくる
4  アイデアをエッセイにする
5  実在する人を登場人物に変える
6  作家の「声」をもつ
7  宝さがしをする
8  暗喩という魔法をつかう
9  建物をきずく
10 読者につたえる

ハウトゥのようではありますが、なかなか、奥深いような本ではあります。

■著者:ビル・ローバック ■訳:仲村明子 ■出版社:草思社
■価格:税込1890円

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by revenouveau | 2005-08-25 07:49 | 立読のようなもの

となり町戦争

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


【となり町との戦争のお知らせ】
開戦日:9月1日  終戦日:3月31日(予定)  開催地:町内各所

町役場からの広報で、突然の、となり町との開戦を知った〈僕〉。

けれども、町にかわったようすはなく、いつもどおり。ましてや、戦争の
気配など、どこにもありません。

いつしか、戦時下であることを忘れ、以前のような日常をすごしはじめた
〈僕〉は、町役場から呼びだしをうけ「戦時特別偵察業務従事者」に任命
されるのです。任務は、通勤の途中、となり町を通過する際にみたことを
記録・報告するだけでしたが、戦争につながるできごとは、どこにも見当
たりません。

けれども、町の広報には、確実に戦死者の数が記され、町役場・となり町
戦争推進室の女性・香西さんは〈僕〉に言うのです。

「あなたは確実に、今、戦争に手を貸し、戦争に参加している」と。

やがて、〈僕〉は、新たな任務を命じられ、となり町戦争推進室分室と名
づけられた、となり町のアパートの一室で、香西さんと夫婦としてくらす
ことに。〈僕〉は、この戦争に関する現実感のなさや疑問を、かのじょに
ぶつけますが、答えはでません。

かのじょは、戦争という事業を予算内で効率的に運営することが、行政の
仕事だと言い切り、日常の家事の分担も、〈僕〉との肉体関係も、すべて
業務として淡々と遂行していきます。

そして、となり町との戦争は、終戦予定日を前に、勝利者もなく、唐突に
おわるのです。

感じることのできない戦争。抽象的な概念として知っているだけの戦争。
それは、いま、こうしている間にも、この世界の、どこかでおきています。

現実感の欠如というカーテンのむこうで、みえない戦争が、おこっている
ことを思うと、背筋が寒くなります。

せつない、物語のおわり。〈僕〉の、さいごの現実感をかけた行動が、胸
にささってきます。

■著者:三崎亜紀 ■出版社:集英社 ■価格:税込1470円

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by revenouveau | 2005-08-24 08:25 | 立読のようなもの

むかしのはなし

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


この本におさめられている、7つの短編のモチーフは、「かぐや姫」「花
咲か爺」「天女の羽衣」「浦島太郎」「鉢かつぎ」「猿婿入り」「桃太郎」
といった昔話。

けれども、それは、昔話のもつ実証主義的なニュアンスを、ただそのまま
現代へとおきかえたものではありません。

   「喜びか、悲しみか、驚きか、定かではないけれどとにかく、
    永遠に続くかと思われた日常のなかに非日常性が忍び入って
    きたとき、その出来事や体験について、だれかに語りたくな
    るのだ。
    だれでもない、だれかに」

と、三浦しをんさんが、〈あとがき〉で述べていることは、とても示唆的。

言葉による「語り」の切実さ。

この作品をつらぬいているものは、そうした、営々と、語りつがれてきた
物語への憧憬。

だれなのか、わからない、だれかに。その言葉が、伝わったかどうかさえ、
わからなくてもいい。ただ語る。その諦観の、つよさこそが、昔話のもつ
魅力なのではないかと思うのです。

さらに、三浦さんは、昔話のもつ、矛盾、不条理、残酷さを、その切実さ
の要素として加えることを忘れません。

こうした作品に、ゲーム世代特有の終末観や滅びの美学への傾倒を、見い
だすことはかんたんですが、わたしは、しかし、この作家が物語を紡ぐと
いう才能に長けていることに注目したいのです。

■著者:三浦しをん ■出版社:幻冬舎 ■価格:税込1575円

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by revenouveau | 2005-08-23 08:46 | 立読のようなもの

現実入門

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


自ら「現実体験がおおきく欠けている」という穂村弘さんが42歳にして
はじめて体験したことについてつづったエッセーです。

初体験のメニューは、献血にはじまり、モデルルーム見学、占い、健康ラ
ンドなど、ごくありふれたものばかり。

なのに、どれに対しても、どことなく腰引けぎみなのが、独特のおかしみ
を醸しだしています。

興奮のせいなのか、動揺のせいなのか、体験の最中、アタマに浮かぶのは、
やっていることとはまったく関係のない、どうでもいいことばかり。行間
に味わいをそえている、その不思議なズレ感。

なにか、笑える本が読みたい。そう思っているあなたには、うってつけの
一冊です。

かくいう、このわたし、穂村さんのことを笑っていられない、〈現実体験
欠乏者〉だったりするんですけど…

■著者:穂村 弘 ■出版社:光文社 ■価格:税込1470円

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by revenouveau | 2005-08-22 09:24 | 立読のようなもの

プライド  PRIDE(チャラン)

〜 韓流版リメイク(さえら案)〜


                         期待度:★★★☆☆
                         実現度:☆☆☆☆☆
【キャスト】

里中ハル(木村拓也)
     ■アン・ジェウク 
村瀬亜樹(竹内結子)
     ■ソン・ヘギョ 
堀田大和(坂口憲二)
     ■クォン・サンウ 
池上友則(市川染五郎)
     ■ソン・スンホン 
島村真琴(佐藤隆太)
     ■ウォン・ビン 
相澤百合(中越典子)
     ■キム・ヒソン 
石川知佳(MEGUMI)
     ■チョン・ジヒョン 
兵頭雄一郎(佐藤浩市)
     ■イ・ビョンホン 
安西容子(石田ゆり子)
     ■チェ・ジウ 
安西健吾(時任三郎)
     ■ハン・ソッキュ 

※ほか検討中

【ストーリー】

氷上の格闘技といわれるアイスホッケー界のスタープレイヤー、アンは、
プレイボーイでしたが、ついに心惹かれる女性が出現。
かのじょは、「古き佳き時代の女」ソン。かれの所属する社会人チームの
オーナー会社につとめるOLでした。
ちょうど、そのころ、新監督のビョンホンが着任。ところが、メンバーは、
かつての監督で、今は亡きハンにうけた薫陶を忘れることができません。
ビョンホンは、ハンとともに選手時代をすごした仲だということでしたが、
これまでとはちがう、新監督のやり方に、チームは、ぎくしゃくしていき
ます。
熱きアイスマンたちの友情と葛藤。そして、それらを彩るラブストーリー。
ひとつの話題は、ソン・スンホン復帰の第1作となるのかということ…

■監督:ユ・チョリン ■初公開:未定
■出演:上記参照

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by revenouveau | 2005-08-19 15:42 | 立見のようなもの