ロック母

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


未婚で妊娠をし、出産のため瀬戸内の島に里帰りした主人公を待っていた
のは、あいかわらずなにもない島の暮らしと、おかしくなってしまった母。

母は、じぶんが残していったロックのCD(ニルヴァーナなど)を大音量
で流しながら人形のきものを縫っていたのです。

表題作の「ロック母」(川端康成文学賞受賞)ほか、1992年から2006年
までの間に、角田光代さんが発表した7つの短編を収録。

   二十歳の自分が私のすべてではないように、一編の小説は
   それだけでは完結していない。そしてやはり人と同じよう
   に、小説も年をとったり、すがたかたちを変えていく。こ
   の短編集で、そんなことをも読みとっていただけたらとて
   もうれしい。

と、ご本人が〈あとがき〉で述べているように、角田さんの人生の足跡の
ようなものも感じとれる興味深い構成となっています。

■著者:角田光代 ■出版社:講談社 ■価格:税込1365円

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by revenouveau | 2007-11-15 09:19 | 立読のようなもの
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