むらさきしきぶろぐ 2

(さえら版「紫式部日記」現代語訳のようなもの)


【五壇の御修法】

まだ夜も明けていないし、月も陰って、木の下も暗い感じがしたから、
 「格子をあげたいわね」
 「女官は、こんな時間に起きていないんじゃない」
 「蔵人があげればいいのよ」
なんていいあっているうちに、後夜の鉦を打つ音が響きわたって、五壇の
御修法がはじまったようす。
(五壇の御修法っていうのは、天皇や国家の大事のとき、宮中に五つの壇
を築いて息災を祈ることなんだけど)
僧侶の声が、遠く近く、聞こえてきて、とっても荘厳。

観音院の僧正は、東の対から寝殿へ。二十人のお伴を率いて、中宮様の加
持に向かうときの、ずしんずしんと橋を踏み鳴らしていく音までが、いつ
もとはまるでちがった感じ。
法性寺の座主は、馬場の御殿へ。
浄土寺の僧都は、文殿などへ。おそろいの浄衣すがたで、いくつもの風流
なデザインの橋を渡り、木々の間をぬけて帰っていくようすは、いつまで
もながめていたいほど…
斎祇阿闍梨に目をやれば、大威徳明王を礼拝してる。

と、こんな実況中継をしているうちに、女官たちもやってきて、夜もすっ
かり明けてしまったみたい。
(以上、現場から式部がお伝えしました。♪ ^^)


※( )内は、さえらの補足です。
※更新は、きまぐれです。

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by revenouveau | 2007-11-02 09:57
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