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アルゼンチンババア

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


いよいよ、あすから、この物語を原作にした映画作品が公開されるという
ことで、過去記事を再掲します。

               ●

亡くなった母親の思い出や記憶を抱いてすごしていた〈わたし〉。

ある日、父親に新しい恋人ができたことを知ります。

それは、近所でも有名な変わりもの〈アルゼンチンババア〉。

ほんとうは、〈ゆり〉という名前があるのですが、なぜか、かのじょは、
そう呼ばれているのです。

古臭いにおいのするビルに住んでいて、ちょっぴり浮き世ばなれしている
けれど、とても純粋できれいなひと。

はじめは、躊躇していた〈わたし〉までもが、いつのまにか、ゆりさんに
ひかれていって…

そこに生まれる、癒されるような感情にあふれた世界。

奈良美智さんの絵と写真が、文章のあいだに、まるで仕掛けのようにはさ
まっていて、それもまた、物語をふくらませています。

加えて、すべてのページが英訳つき。

これは、なかなかのできばえで、むしろ、わたしは、英文のほうが読み物
としておもしろいような気がしました。

■著者:よしもとばなな・奈良美智 ■出版社:ロッキンオン
■価格:税込2625円

アルゼンチンババア_d0063999_1025766.jpg

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by revenouveau | 2007-03-23 10:04 | 立読のようなもの
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