(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)
近代化から取り残されてしまったギリシアの寒村。 神話の世界とつながっているかのようなこの場所で繰り広げられるふしぎ な物語をつづった連作短編集です。 大地震の到来をハルマゲドンだと叫ぶ神父、双子の娘を地下室につないで 育てている父親、ホメロスを暗誦するオウム、半身半馬の衣装をつけケン タウロスだと言い張る酔っ払い、七面鳥の羽を蝋で貼りつけ空を飛ぼうと する男、… 物語を読みすすめながら、素朴でもなく、善良でもなく、むしろ奇妙でさ えある登場人物たちの行動にとまどいながらも、どこかに人間くささを感 じてしまうのもたしか。 ギリシア人である作者のパノス・カルネジス氏の自国への思いと、創作を 学んだというイギリス仕込みのユーモア感覚が一体となった一冊です。 ■著者:パノス・カルネジス ■翻訳:岩本正恵 ■出版社:白水社 ■価格:税込2520円 << よろしければクリックを
by revenouveau
| 2006-12-20 09:54
| 立読のようなもの
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