無傷の愛(むしょうのあい)

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


「姉妹の部屋」「異郷の部屋」「偶像の部屋」など、十の物語の「部屋」
をおさめた、恐怖の底なし沼的な短編集。

これは、まさに岩井志麻子さんによる(現代の怪談)です。

奇妙な事件の当事者たちによる問わず語りのような“ここだけの話”。

思わず息をのむ、信じがたいできごと。声をひそめてはいても、じっさい
はしゃべりたくてしかたがないという態度に、読み手はぐいぐい引き込ま
れていきます。

そして、そこにうかびあがる、この世の地獄。

当事者たちの言い分は、それぞれに食い違い、重なりあい、そのたびごと
にあらたな顔をみせる真相は…

おどろおどろしい岩井志麻子ワールドに、どっぷりとひたることのできる
一冊。さて、あなたの評価は、いかがでしょうか。

■著者:岩井志麻子 ■出版社:双葉社 ■価格:税込1680円

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by revenouveau | 2006-08-15 10:16 | 立読のようなもの
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