(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)
読んでいてこころにじわっとしみてくる小説を書かせたら最強ではないか と思える角田光代さんの短編と、ほんわりとしたタッチのイラストが人気 の松尾たいこさんによるコラボレーション的な作品。 名前、ランドセル、初キス、……、合鍵、ヴェール、…… 女性が一生のあいだに、親、友だち、恋人、子どもなどからもらう、さま ざまなプレゼントをテーマにした12の情景がうかびあがります。 たんなるモノではない、かけがえのないプレゼント。 ふたりは、〈あとがき〉に、この作品への思いをそれぞれに、こんな言葉 でつづっています。 品物は、いつかなくしてしまっても、贈られた記憶、その人と 持った関係性は、けっして失うことがない。私たちは膨大なプ レゼントを受け取りながら成長し、老いていくんだと思います。 (角田光代さん) 毎回送られてくるテーマはわたしにとって間違いなく大切なプ レゼントだったと思います。そのプレゼントを受け取りながら 絵を描いていくのは、本当にわくわくする体験でした。 (松尾たいこさん) ありがとう。 大切なものをプレゼントしてくれた、あのひとに、こころからいいたいと 思える一冊です。 ほら、もうすぐ、母の日がやってきます。 ■著者:角田光代 ■イラスト:松尾たいこ ■出版社:双葉社 ■価格:税込1470円 << よろしければクリックを
by revenouveau
| 2006-05-02 09:03
| 立読のようなもの
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