ハル 哲学する犬

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


まるで絵本のような詩集につづられているのは、哲学のにおいを感じさせ
ない、たしかな哲学。

ある日、夕陽がとても美しい丘のうえで、〈僕〉は、哲学にふける仔犬の
ハルに出会い、幸せという名のウイルスをもらったのです。

そして、〈僕〉が感染したのは、こんなお話し。

   夜空に瞬く星たちを自分のものにしたかったら
   手じゃなくて、心を伸ばしてみましょう。
                    (「あの星」より)

   あなたの手やあたなのこころが、
   いますぐ満たそうとがんばらなくても、
   人生というものは自然に満たされるものなのです。
                    (「気楽になる練習」より)

   いっしょにいるということ、ともに生きるということ、
   それがほかでもない「きみとぼく」なんです。
                    (「きみとぼく」より)

ただ読むだけなら、それほど時間はかかりません。けれども、この本は、
なにも書いてない余白を読む、行間を読む、そんな本といえるのではな
いかと思います。

翻訳を担当したのは、蓮池薫さん

ちなみに、「ハル」というのは、韓国で「1日」を意味する言葉でもある
そうです。

■著者:クォン・デウォン ■翻訳:蓮池 薫 ■出版社:ポプラ社
■価格:税込1000円

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by revenouveau | 2006-04-28 09:35 | 立読のようなもの
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