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十 話

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


10人のベストセラー作家が選んだ、とびきりの10編。

小川洋子 (選) 「デニー・ブラウン(15歳)の知らなかったこと」
                        E.ギルバート
坂上 弘 (選) 「お守り」          山川方夫
北上次郎 (選) 「夏の終わりに」       清水辰夫
伊坂幸太郎(選) 「休憩時間」         井伏鱒二
田辺聖子 (選) 「花桜折る中将」       作者不詳
有栖川有栖(選) 「メルシュトレエムに呑まれて」 E.A.ポー
北方謙三 (選) 「城の崎にて」        志賀直哉
諸田玲子 (選) 「驟り雨」          藤沢周平
小池真理子(選) 「青鬼の褌を洗う女」     坂口安吾
石田衣良 (選) 「有難う」          川端康成

選者である作家が、それぞれの短編についての思いをつづったエッセイの
あとに、珠玉の短編(全文)を収録。(敬称略)

こころも、おさいふも、トクした気分になれる一冊です。

                ●

ここで、わたしは、小川洋子さんのエッセイの中で、アンディ・フグさん
のカカト落とし(じつは、よく知りません、このひとも技も)をまともに
あてられたような衝撃を受けたことを白状するべきかもしれません。

   作家は奇跡をでっち上げるのではなく、見つけ出すのが仕事
   なのだ、と思う。

見つけてやろうじゃないの。ええ。見つけてやりますとも!?
(と、そんな対抗心を燃やしてみても、しかたありませんが…)

■著者:10人(上記参照) ■出版社:ランダムハウス講談社
■価格:税込1680円

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by revenouveau | 2006-04-07 13:29 | 立読のようなもの
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