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その日のまえに

(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)


あなたは、じぶんが「余命、あとわずか」であると知らされたとき、それ
を、どう受けとめるでしょうか。

そして、残されたひとびとは…

タイトルの〈その日〉とは、死をむかえる日のこと。

つまり、本書は、家族小説の名手ともいわれる重松清さんが、死をテーマ
につづった短編集です。

クラスメイトが、親しいひとが、母親が、死を宣告されたり、突然の事故
などで世をさってしまったときの、さまざまな人間模様を描いた全7話。

ラストの3話、「その日のまえに」「その日」「その日のあとで」は連作
になっていて、前段4話の登場人物がからんでくるという構成が絶妙で、
それもまた、ストーリーの味わいを深めています。

大切なひとを思う気持ちが、しんしんとしみてくる一冊です。

■著者:重松 清 ■出版社:文藝春秋 ■価格:税込1500円

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by revenouveau | 2005-11-15 11:07 | 立読のようなもの
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