(「立読のようなもの」にはネタばれがある場合がございます)
「てゆーかぁ。先公がキレちゃってさぁ、しめられちった」 こんな言葉をつかう女子中高生も、ちかごろ、めずらしくないようですね。 翻訳すると、 「先生がご立腹なされて、ひどく怒られてしまいました」となります。 こんな言い方をする中高生も、不思議といえば不思議かもしれませんが… とにかく、ちかごろ、日本語に関する書籍が注目されているようです。 この本は、作詞家・作曲家である山下景子さんが、「誰かに伝えたい言葉、 自分の心にそっとしまっておきたい言葉」をメールマガジンで発信してい たものをまとめたもの。 ページごとに、見出し語とみじかいエッセーで構成され、その語源などと いっしょに、言葉から思いおこされる、山下さんの恋愛観や人生観などを そえています。 たとえば、朝があけていくようすをあらわす言葉。 夜あけ直前の暗いころは「暁」、しだいにあかるみ「東雲(しののめ)」、 そして「曙」、ほのかに光がさすと「朝ぼらけ」、夜がすっかりあけると 「朝(あした)」。 日本語の自然表現のゆたかさに、あらためておどろかされます。 冒頭の「てゆーかぁ」も、わたしは、意外と好きですが、心根をきれいに するような、美しい言葉を、あなたも、ときにはつかってみませんか。 本の帯には、----- 一日一語、口にするだけの綺麗になる365の言葉。 -----とありました。 ■著者:山下景子 ■出版社:幻冬社 ■価格:税込1470円
by revenouveau
| 2005-08-09 07:58
| 立読のようなもの
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